熱中症>高齢者の熱中症が多い理由3
人間の体は様々なことに自動で対応しています。暑い時に汗をかく。
こういう感じです。熱中症に関するものとしては、腎臓も本人が
知らないうちに状況に応じた働きをしています。
飲み物をいっぱい飲んでしまった時は、尿に占める水分の割合が
多くなります。これは腎臓が体から余分な水分を追い出そうと
しているからです。逆に体の水分が足りない時は、尿に水分を
あまり含ませないように調整をしています。尿には水分のほかに
老廃物が含まれています。水分の割合が多い尿は薄い尿、
少ない尿は濃い尿と表現されます。腎臓は必要に応じて濃い尿や
薄い尿をつくり、体内の水分量を一定に保つことをしてくれます。
つまり体が脱水症状の時、腎臓は濃い尿をつくり水分を体外に
排出しないよう働きます。しかし加齢と共に腎臓の機能が
低下してしまい、この働きが弱まってしまいます。そのため、
体内の水分が少ないにも関わらず尿でさらに排出されてしまい、
熱中症に陥りやすくなってしまうのです。
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