熱中症>低張性脱水の意味とその症状
高張性脱水は体から水分のみが著しく失われた脱水状態と説明しました。
低張性脱水はその逆です。体から塩分が著しく失われた脱水状態を
低張性脱水といいます。
この低張性脱水は脱水の中でも比較的起こりやすいです。起こすには、
発汗に対して水を飲めばいいだけです。私たちが普段やってしまいがちな
熱中症予防が原因となっているのです。
塩分は汗で失われますので、これはよく汗をかく人が起こりやすいです。
外仕事をしている人や公園で遊んでいる子供が主にあげられます。
発熱や口渇感起こりにくく、皮膚・粘膜の乾燥も少ないです。その為
初期には自覚症状が少ないですが、進行すると全身倦怠感や眠気が
みられます。手足は冷たくなり、脈拍が弱くなります。高張性脱水と
ほぼ逆の症状です。
予防にはとにかく塩分の補給です。スポーツドリンクは水分と同時に
ミネラルが補給出来るのでベストです。どうしてもミネラルウォーターで
過ごしたいのであれば、忘れずに塩分を別に補給して下さい。梅干しを
持ち歩いている人が結構いるみたいです。
子供は塩分補給という気の利いたことはまず考えないので、外出等で
親の目から離れる時は水筒にスポーツドリンクを入れて持たせるのがいいです。
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